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MOE emission factor database · Ver.3.5

[16] 建物用途別・単位面積当たりの排出原単位

シート「16建物【面積】」 · 環境省 排出原単位データベース Ver.3.5(2025年3月リリース)

ScopeScope 1Scope 2
Scope 3Cat.1 購入製品Cat.2 資本財Cat.3 燃料・エネCat.4 輸送上流Cat.5 廃棄物Cat.6 出張Cat.7 通勤Cat.8 リース上流Cat.9 輸送下流Cat.10 製品加工Cat.11 製品使用Cat.12 製品廃棄Cat.13 リース下流Cat.14 FCCat.15 投資

●は環境省の原本でこのシートが「該当する」と示しているScope・カテゴリ。

TANSO解説 — このシートの要点

エネルギー消費量も内訳も分からず、床面積しか分からない場合の最後の手段です。[15]の係数に、建物用途別の年間エネルギー消費原単位(GJ/m²・年、2018年実績)を掛けて tCO2/m²・年 にしています(事務所ビル 0.082、飲食店 0.186、学校 0.032 など)。

使い方

  • 排出量(tCO2)= 有効延床面積(m²)× 建物用途の合計(代表値)。年の途中で借りた場合は月割りにします。
  • 電力会社の係数が分かる場合は電力分を差し替えられます(計算例2)。

注意点

  • 用途によって係数が6倍近く違います(学校 0.032 vs 飲食店 0.186)。テナントの用途を正しく分類することが最重要です。
  • 「エネルギー消費量、消費割合ともに把握できない場合にのみ使用」と明記されています。管理会社から光熱費の実績を入手できるなら[15]や[1]へ切り替えます。

Ver.3.6 での扱い

Ver.3.6 でもこのシートの内容に変更はありません。

原本の内容(Excelシート「16建物【面積】」を再構成)

以下は環境省が公開するExcel(DB_V3-5.xlsx)の当該シートを、文言・数値を変えずにHTMLへ再構成したものです。数値はExcelの表示形式に合わせて丸めて表示し、マウスオーバーで全桁を表示します。

排出原単位について

前ページの[15]建物用途別・単位エネルギー使用量当たりの排出原単位に、各建物用途における単位面積当たり年間エネルギー
消費量を乗じて算出しています。

ここに示す排出原単位は、エネルギー消費量、消費割合ともに把握できない場合にのみ使用してください。

電気事業者別に把握することが困難な場合等には、表16の原単位(合計(代表値))を使用してください。

なお、各建物用途における単位面積当たり年間エネルギー消費量は「2020年版エネルギー・経済統計要覧」の2018年
実績値(日本エネルギー経済研究所)より引用しています。

排出量は以下の計算式により、建物の面積から算出できます。

排出量(tCO2) = 「建物の面積(m2・年)」 × 「建物用途別・単位面積当たりの排出原単位(tCO2/m2・年)」

建物用途別・単位面積当たりの排出原単位(tCO2/m2・年)

表16.建物用途別・単位面積当たりの排出原単位の代表値

事務所ビル卸・小売業飲食店学校ホテル・旅館病院その他サービス業
電力※1※20.07330.06660.12380.01920.07740.07240.0505
都市ガス0.004940.004830.04210.00570.01620.02010.0256
LPG0.000000.000470.00980.00060.00420.00090.0009
A重油0.002130.000560.00000.00380.05060.02830.0056
灯油0.000590.000410.00980.00200.00300.01080.0011
地域熱供給0.001470.000450.00000.00030.00630.00020.0005
合計(代表値)※10.0820.0730.1860.0320.1580.1330.084

※1 合計(代表値)は、「電気事業者別の調整後排出係数」に代替値を使用して算出しています。

※2  個別の電気事業者の数値を利用する場合は、以下の計算式を用いて算出した数値を、

表17.の電力の数値に置き換えて合計(代表値)を再計算してください。

建物用途別・単位面積当たりの電力における排出原単位(tCO2/m2・年)

= 「電気事業者別の調整後排出係数(tCO2/kWh)」 ÷ 「単位換算係数0.0036(GJ/kWh)」

× 「電力消費割合(%)」 × 「建物用途における年間エネルギー消費量(GJ/m2・年)※3」

※3 ※2の計算式で使用する、建物用途における年間エネルギー消費量を整理しました。

建物用途における年間エネルギー消費量(GJ/m2・年)

(参考)建物用途における年間エネルギー消費量

事務所ビル卸・小売業飲食店学校ホテル・旅館病院その他サービス業
0.770.672.170.371.901.571.05

計算例1:

建物用途…事務所ビル 有効延床面積…4500(千㎡) の場合、

表17.の事務所ビルの合計(代表値)を利用すると以下のように計算できる。

(4500 × 1000)(㎡) × 0.083(tCO2/㎡・年) = 373500(tCO2・年)

計算例2:

建物用途…飲食店 有効延床面積…800(千㎡)

電気事業者…〇〇電気(株) 電気事業者別の調整後排出係数…0.0005(tCO2/kWh)

電気事業者の数値は個別で計算しなおす場合、まずは建物用途別・単位面積当たりの排出原単位(tCO2/m2・年)のうちの

電力分を計算する。建物用途別のエネルギー源別エネルギー消費割合より飲食店の電力の割合は46.9%であるので、

0.0005(tCO2/kWh) ÷ 0.0036(GJ/kWh) × 46.9(%) ÷ 100 × 2.17(GJ/m2・年) = 0.141・・・(tCO2/m2・年)

(ここで、2.17GJ/m2・年は、飲食店の建物用途における年間エネルギー消費量)

表17.の飲食店の電力の数値(0.1247)を0.141に置き換えると、合計(代表値)は以下のように計算できる。

0.141 + 0.0421 + 0.0097 + 0.0000 + 0.0097 + 0.0000 = 0.2025 (tCO2/m2・年)

よって、年間総消費エネルギー量を基に計算すると、

(800 × 1000)(m2) × 0.2025(tCO2/m2・年) = 162000(tCO2/年)

出典・引用

出典: 環境省「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver.3.5)」シート「16建物【面積】」(グリーン・バリューチェーンプラットフォーム)。原本の再構成部分は政府標準利用規約に基づく二次利用、解説部分はTANSO編集部の著作物です。算定・開示に用いる際は原本Excelで最終確認してください。

TANSO 炭素「[16] 建物用途別・単位面積当たりの排出原単位(環境省 排出原単位データベース Ver.3.5)」 https://tansodb.com/ef/v3-5/16-building-area

係数を選んだら、次は活動量。

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