●は環境省の原本でこのシートが「該当する」と示しているScope・カテゴリ。
TANSO解説 — このシートの要点
委託先での処理・リサイクルの実態が分からない場合に使う簡易版です。[8]の焼却・埋立・リサイクルの係数を、環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成22年度実績)」の処理実績の比率で加重平均した、廃棄物種類ごとの tCO2e/t です(輸送段階を含む列と除く列)。家電4品目とパソコン・モニタは国内リサイクルの係数と同一です。
使い方
- 廃棄物の種類別の重量(t)× 係数。輸送を委託先に任せているなら「含む」列を使います。
- Cat.12(販売した製品の廃棄)でも、製品の材質別の重量に同じ係数を当てはめて概算できます。
注意点
- 処理実績の比率は2010年度のものです。リサイクル率が上がった現在の実態とはずれる可能性があります。
- 処理方法が把握できるようになったら[8]の係数へ切り替えると精度が上がります。
Ver.3.6 での扱い
Ver.3.6 でもこのシートの内容に変更はありません。
原本の内容(Excelシート「9廃棄物【種類別】」を再構成)
以下は環境省が公開するExcel(DB_V3-5.xlsx)の当該シートを、文言・数値を変えずにHTMLへ再構成したものです。数値はExcelの表示形式に合わせて丸めて表示し、マウスオーバーで全桁を表示します。
排出原単位について
「焼却」、「埋立」、「リサイクル」に係る排出原単位を、処理方法ごとの処理実績(t)により加重平均し、廃棄物種類ごとの排出原単位を設定しました。
廃棄物種類別の排出原単位 (tCO2e/t)
表9. 廃棄物種類別の排出原単位
| 廃棄物輸送段階 含む | 廃棄物輸送段階 除く | |
|---|---|---|
| 燃えがら | 0.0453 | 0.0122 |
| 汚泥 | 0.2161 | 0.1722 |
| 廃油 | 1.8153 | 1.7815 |
| 廃酸 | 0.0627 | 0.0254 |
| 廃アルカリ | 0.0671 | 0.0273 |
| 廃プラスチック類 | 0.8214 | 0.7927 |
| 紙くず | 0.1317 | 0.1082 |
| 木くず | 0.1127 | 0.0972 |
| 繊維くず | 0.3132 | 0.2870 |
| 動植物性残渣注1 | 0.1006 | 0.0728 |
| 動物系固形不要物 | 0.1583 | 0.1386 |
| ゴムくず | 0.0386 | 0.0149 |
| 金属くず | 0.0122 | 0.0015 |
| ガラス陶磁器くず | 0.0321 | 0.0117 |
| 鉱さい | 0.0219 | 0.0037 |
| がれき類 | 0.0113 | 0.0027 |
| 動物のふん尿 | 0.0795 | 0.0776 |
| 動物の死体 | 0.1422 | 0.1166 |
| ばいじん | 0.0489 | 0.0103 |
| 液晶・プラズマテレビ | 0.1660 | 0.1459 |
| 冷蔵庫・冷凍庫 | 0.1179 | 0.0978 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 0.0695 | 0.0494 |
| エアコン | 0.0736 | 0.0535 |
| パソコン・モニタ | 0.0644 | 0.0476 |
出典1 燃えがら~ばいじん : 環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成22年度実績)」
出典2 液晶・プラズマテレビ~
パソコン・ディスプレイ
焼却、埋立処理が想定されないため、国内リサイクルの原単位と同一とする。
出典3 廃棄物輸送段階(リサイクル) :
環境省「平成25年度廃棄物の広域移動対策検討調査及び廃棄物等循環利用量実態調査報告書」
表2 産業廃棄物の広域移動量(中間処理目的)
注1 : 飼料化・肥料化の処理実績が不明のため、動植物性残渣のリサイクル処理の排出原単位を飼料化・肥料化の排出原単位の平均値として、廃棄物種類の排出原単位を算出している。
出典・引用
出典: 環境省「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver.3.5)」シート「9廃棄物【種類別】」(グリーン・バリューチェーンプラットフォーム)。原本の再構成部分は政府標準利用規約に基づく二次利用、解説部分はTANSO編集部の著作物です。算定・開示に用いる際は原本Excelで最終確認してください。
TANSO 炭素「[9] 廃棄物種類別排出原単位(環境省 排出原単位データベース Ver.3.5)」 https://tansodb.com/ef/v3-5/9-waste-by-type
係数を選んだら、次は活動量。
Scope3の15カテゴリを実務目線で整理した記事と、自社の対応状況を3分で測る診断があります。