TANSO解説 — このシートの要点
経費精算データから出張・通勤の排出を出すための係数です。交通手段ごとの「1円当たりの人キロ」(運賃収入と輸送人キロの統計から算出)に、IDEAの人キロ当たり原単位を掛けて kgCO2/円 にしています(例: 鉄道 0.00185、国内航空 0.00525、タクシー 0.00331)。
使い方
- 交通手段別の支給額(円)× 係数。経費科目が手段別に分かれていない場合は、按分比率を決めて注記します。
- 通勤(Cat.7)も通勤手当の支給額に同じ係数を掛けて概算できます。
注意点
- 運賃水準が変わると1円当たりの距離も変わるため、古い統計に基づく係数は時間的適合性が下がります。
- 自家用車通勤のガソリン代は「自動車」の係数ではなく、燃料法で算定するほうが正確です。
原本の内容(Excelシート「11交通費」を再構成)
以下は環境省が公開するExcel(DB_V3-6.xlsx)の当該シートを、文言・数値を変えずにHTMLへ再構成したものです。数値はExcelの表示形式に合わせて丸めて表示し、マウスオーバーで全桁を表示します。
排出原単位について
単位距離当たりの料金を乗じて算出しています。
単位距離当たりの料金については、それぞれ以下の数値から算出しています。
旅客航空機(国内): IDEAv2.3の旅客人キロ当たり排出原単位を主要な航空会社の年間旅客収入および年間旅客キロで換算しています。
旅客航空機(国際): IDEAv2.3の旅客人キロ当たり排出原単位を主要な航空会社の年間旅客収入および年間旅客キロで換算しています。
旅客鉄道: IDEAv2.3の旅客人キロ当たり排出原単位を鉄道統計年報等の年間旅客運輸収入および年間旅客人キロで換算しています。
旅客船舶: 主な国内フェリー(22航路)のうち距離300km未満の航路における距離、料金を採用しています。
自動車: 「国交省報道発表(一般乗合バス事業(保有車両30両以上)の収支状況について)」および「ハイヤー・タクシー年鑑」に示される「自動車営業収入」と「自動車輸送統計年報」に示される「人キロ」から料金当たり人キロを算出し、設定しています。
表11. 交通区分別の排出原単位
| 交通区分 | 排出原単位 | |
|---|---|---|
| (kgCO2/円) | ||
| 旅客航空機 | 国内線 | 0.00525 |
| 国際線 | 0.00710 | |
| 旅客鉄道 | 0.00185 | |
| 旅客船舶 | 0.05019 | |
| 自動車 | バス(営業用乗合) | 0.00471 |
| タクシー・ハイヤー | 0.00331 | |
出典・引用
出典: 環境省「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver.3.6)」シート「11交通費」(グリーン・バリューチェーンプラットフォーム)。原本の再構成部分は政府標準利用規約に基づく二次利用、解説部分はTANSO編集部の著作物です。算定・開示に用いる際は原本Excelで最終確認してください。
TANSO 炭素「[11] 交通費支給額当たり排出原単位(環境省 排出原単位データベース Ver.3.6)」 https://tansodb.com/ef/v3-6/11-travel-expense
係数を選んだら、次は活動量。
Scope3の15カテゴリを実務目線で整理した記事と、自社の対応状況を3分で測る診断があります。