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MOE emission factor database · Ver.3.6

[2] 温対法算定・報告・公表制度における【輸送】に関する排出係数(3/3) ③トンキロ法

シート「2輸送【トンキロ法】(新)」 · 環境省 排出原単位データベース Ver.3.6(2026年4月リリース) · 最新版

ScopeScope 1Scope 2
Scope 3Cat.1 購入製品Cat.2 資本財Cat.3 燃料・エネCat.4 輸送上流Cat.5 廃棄物Cat.6 出張Cat.7 通勤Cat.8 リース上流Cat.9 輸送下流Cat.10 製品加工Cat.11 製品使用Cat.12 製品廃棄Cat.13 リース下流Cat.14 FCCat.15 投資

●は環境省の原本でこのシートが「該当する」と示しているScope・カテゴリ。

TANSO解説 — このシートの要点

荷主が最もよく使う方法です。貨物の重量(t)× 輸送距離(km)= 輸送トンキロに、トラックなら最大積載量・積載率別の「燃料使用原単位(L/トンキロ)」を掛けて燃料量を出し、さらに燃料法の係数を掛けます。鉄道・船舶・航空はトンキロ当たりのCO2原単位(gCO2/トンキロ)を直接掛けます(鉄道 22、船舶 31〜39、航空 1,490)。

Excelの関数式はセル内で上付き文字が失われているため読みにくくなっています。正しくは次の形です:
x = 6.96 ÷ (y/100)0.927 ÷ z0.612(ガソリン車・2022年度基準達成車の例)。x は L/トンキロ、y は積載率[%]、z は最大積載量[kg] です。

使い方

  • 積載率が分かる場合は関数式に代入して燃料使用原単位を求めます(精度が高い)。
  • 積載率が不明な場合は表3の「平均積載率」に基づくデフォルト値(燃料・最大積載量・事業用/自家用・燃費基準達成車の別)を使います。
  • トラック: 輸送トンキロ × 燃料使用原単位[D] × 0.001 × 単位発熱量[A] × 排出係数[B] × 44/12。鉄道・船舶・航空: 輸送トンキロ × 排出原単位[E]。

注意点

  • 出典は省エネ法の手引き(荷主編)で、年度改訂で値が変わります。最新の手引きも確認してください。
  • 使用車両(最大積載量)が不明な場合は、輸送事業者の保有台数などから推定してよいとされています。
  • IDEAのトンキロ原単位を使う場合は 44/12 を掛けません。

関連リンク

Ver.3.5 からの変更

このシートでは 1 セルが変わっています(主な文言の変更は次のとおり)。詳しくは変更点のまとめを参照。

セルVer.3.5Ver.3.6
C89「省エネ法の手引き(荷主編)~令和4年度改正対応~」、資源エネルギー庁より作成「省エネ法の手引き(荷主編)~令和5年度改訂版~」、資源エネルギー庁より作成

原本の内容(Excelシート「2輸送【トンキロ法】(新)」を再構成)

以下は環境省が公開するExcel(DB_V3-6.xlsx)の当該シートを、文言・数値を変えずにHTMLへ再構成したものです。数値はExcelの表示形式に合わせて丸めて表示し、マウスオーバーで全桁を表示します。

排出原単位について

「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」を基に作成しています。 リンク

なお、トンキロに関する排出原単位については、IDEAに掲載されている数値を用いることもできます。

積載率と車両の燃料種類、最大積載量別の輸送トンキロからCO2排出量を算定します。

トンキロ法の場合でも実測等によりCO2排出原単位が把握できる場合には、報告する排出量の算定の際にその値を用いることができます。

[トラック]CO2排出量(tCO2)=輸送トンキロ(トンキロ)×トンキロ法燃料使用原単位(l/トンキロ)[D]×0.001(kl/l)×
単位発熱量(GJ/kl)[A]×排出係数(tC/GJ)[B]×44/12

トラックの最大積載量別積載率別の燃料使用原単位に最大積載量別積載率別に細分化された輸送トンキロをかけて算定します。

この手法では積載率による原単位の違いを反映できます。(参考表に一例を掲載します。)

なお、輸送トンキロは以下の方法により貨物重量と輸送距離から求めます。

輸送トンキロ=貨物重量(t)× 輸送距離(km)

トラックの輸送トンキロ当たり燃料使用量(燃料使用原単位)については、次の数式に基づき算出します。

【ガソリン車】
①x = 6.96 ÷ (y/100)0.927 ÷ z0.612(2022年度基準達成車)

②x = 6.23 ÷ (y/100)0.927 ÷ z0.565(2015年度基準達成車)

③x = 14.4 ÷ (y/100)0.927 ÷ z0.648(その他)

【ディーゼル車】
①x = 8.83 ÷ (y/100)0.812 ÷ z0.623(2025年度基準達成車)

②x = 10.8 ÷ (y/100)0.812 ÷ z0.654(2022年度基準達成車)

③x = 14.0 ÷ (y/100)0.812 ÷ z0.658(2015年度基準達成車)

④x = 15.0 ÷ (y/100)0.812 ÷ z0.654(その他)

x:貨物輸送量あたりの燃料使用量[リットル/トンキロ]、y:積載率[%]、z:貨物自動車の最大積載量[kg]

トラック以外の輸送モード(鉄道、船舶、航空)については、輸送機関別CO2排出原単位(下表)を用いて算定します。

[鉄道、船舶、航空機]CO2排出量=輸送トンキロ×トンキロ当たりの排出係数[E]

トラック以外の輸送モード(鉄道、船舶、航空)の輸送トンキロ当たりCO2排出原単位

輸送機関CO2排出原単位[E]
(gCO2/トンキロ)
鉄道22
1990年から2010年の間に建造された船舶の船種毎の平均的な燃費と比べて20%以上の燃費の向上が認められる船舶31
1990年から2010年の間に建造された船舶の船種毎の平均的な燃費と比べて15%以上20%未満の燃費の向上が認められる船舶33
1990年から2010年の間に建造された船舶の船種毎の平均的な燃費と比べて10%以上15%未満の燃費の向上が認められる船舶35
1990年から2010年の間に建造された船舶の船種毎の平均的な燃費と比べて5%以上10%未満の燃費の向上が認められる船舶37
1990年から2010年の間に建造された船舶の船種毎の平均的な燃費と比べて0%以上5%未満の燃費の向上が認められる船舶38
その他の船舶39
航空1490

注1: 原単位は年ごとに変化するため最新のデータを利用しましょう。

注2: デフォルト値として示した上記原単位のほかに、今後新たに詳細な原単位が設定された場合には、国のガイドライン(ロジスティクス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイドライン)や業界の設定値を参考にして活用していただけます。

出典:「内航船舶輸送統計調査」統計データを用いて環境省が算定

なお、積載率の把握が困難な場合には、次に示す最大積載量別に設定した平均積載率に基づく燃料使用原単位を使用することが出来ます。

表3. 燃料別最大積載量別の積載率別輸送トンキロ当たり燃料使用量

輸送の区分積載率が不明な場合
平均積載率(%)
単位
発熱量
[A]
(GJ/kl)
排出
係数
[B]
(tC/GJ)
[参考]
原単位
(tCO2/kl)
輸送トンキロあたりの燃料使用量(リットル/トンキロ)みなし
積載率
事業用自家用
使用する燃料最大積載量2025年
基準
達成車
2022年
基準
達成車
2015年
基準
達成車
その他2025年
基準
達成車
2022年
基準
達成車
2015年
基準
達成車
その他事業用自家用
中央値
揮発油500kg 未満3500.7250.8541.211.631.922.7324%10%33.40.01872.290
500kg 以上
1500kg 未満
10000.3810.4720.6150.8581.061.38
1500kg 以上15000.2500.3150.3970.4600.5800.73129%15%
軽油1000kg 未満5000.7140.9030.9921.201.521.6719%10%38.00.01882.619
1,000kg 以上
2000kg 未満
15000.2860.2860.3510.3870.6020.6020.7380.81525%
2,000kg 以上
4000kg 未満
30000.1450.1730.1920.1990.2380.26334%23%
4,000kg 以上
6000kg 未満
50000.09610.1130.1250.1200.1410.15638%29%
6,000kg 以上
8000kg 未満
70000.07790.09060.1010.09440.1100.12230%
8,000kg 以上
10000kg 未満
90000.05250.06050.06720.06390.07370.081951%40%
10,000kg 以上
12000kg 未満
110000.04630.05300.05890.05640.06460.0718
12,000kg 以上
17000kg 未満
145000.03900.04420.04920.04750.05380.0599
17000kg 以上205000.03140.03520.03920.03830.04290.0478

注1: より正確に燃料使用量を求めるには、関数式に値を代入して原単位を求めてください。

注2: 平均積載率については、上表のデフォルト値の他、各輸送事業者が適切な方法により調査した数値(自社のサンプル調査の結果得られた数値等)を使用することも可能です。

注3: 輸送時に使用された車両(最大積載量)の把握が困難な場合には、各輸送事業者の保有台数、事業内容等を踏まえた適切な方法により、使用車両(最大積載量)を推定することができます。

注4: CNG車及びハイブリッド車の数値については今後の検討課題です。

今後の国のガイドライン(ロジスティクス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイドライン)や業界の設定値を参考にしてください。

注5: トンキロに関する排出原単位について、IDEAに掲載されている数値を用いる場合は分子量比44/12を乗じる必要はありません。

出典: 「省エネ法の手引き(荷主編)~令和5年度改訂版~」、資源エネルギー庁より作成

出典・引用

出典: 環境省「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver.3.6)」シート「2輸送【トンキロ法】(新)」(グリーン・バリューチェーンプラットフォーム)。原本の再構成部分は政府標準利用規約に基づく二次利用、解説部分はTANSO編集部の著作物です。算定・開示に用いる際は原本Excelで最終確認してください。

TANSO 炭素「[2] 温対法算定・報告・公表制度における【輸送】に関する排出係数(3/3) ③トンキロ法(環境省 排出原単位データベース Ver.3.6)」 https://tansodb.com/ef/v3-6/2-transport-tonkm

係数を選んだら、次は活動量。

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